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人を育てること

人を育てる、というのはとても忍耐のいることです。

忍耐と愛情と覚悟がいるかな。たくさんの子どもたちや人と接してきて思うのは、

10人いれば10通りのやり方が必要だということ。

十把一絡げのようにはいかないということ。

ひとりひとりの性格を汲みながらどういうタイミングで、どういう対応、言葉かけをするといいのか、を、常に考えます。悩みもします。

たくさんの子どもたちを通して、日々まだまだ勉強させてもらってます。

 

この子にはこう言った方がいい、けど、この子にはこういう対応をしたほうがいい、その子の個性を大切にしながら伸ばすこと、育てることが大切です。

凹ませる、傷つけることは容易いですもんね。

 

それは中、高校生くらいでも、大人にでも言えることです。

全ての人が叱咤されて罵倒されてやる気が出るわけではない。

自信のないタイプは、余計に時間もかかるし、その人の魅力や頑張ってることを伝えつつ褒めたほうが伸びるやる気の出る場合もあります。

 

反骨精神の強いタイプには甘いことを言うよりも、キツめにハッキリと、ダメなとこを伝え、少々荒手でも、打ちのめしたほうが、なにくそ!と思って、悔しくて見返してやりたくてそれをバネにしてやる気になる。もちろん、そういうタイプも多いです。

 

けど、大人も子どもと同じように、反骨精神の人ばかりではないから、やっぱりそれをやってしまうと、単に、いじめてる、というかやる気をなくし、傷つけただけ、で終わってしまいます。

元いた位置より下げてしまうだけの結果に。

意図的に人を傷つけるとか、相手の可能性を否定するのはやっぱりよくないこと。

 

子どもにしても、人にしても、本気で関わろうと思うなら、とにかく忍耐。そして信頼。

信頼関係は短期間では築けない。

毎日関わってる子どもたちでも、本当に信頼関係を築けたなぁと感じるのはやっぱり半年以上はかかる。

子どもと同じく、純粋で素直な人ほど繊細で敏感でもあり、そこは正直に、反応してくれます。

小さい子どもなんかは、こちらの対応が誤ってると動かないですからね。ホント正直。

本当にひとりひとり違う。叱る褒めるポイントタイミング、声かけ、性格、個性を見極めるのは、どれだけしっかりその相手を見てるか、に尽きると思います。心の目で。

 

結果を出すことに急ぎ焦るあまりに、育てることが押し付けになってないか。

そこに本当に愛情がなければ、響かないし、伝わらない。

愛情って、相手に伝わってなければないのと同じ。

自分のエゴを満たすのではなく本当の愛があれば伝わる。

動かしたい、変わらせたい、という自分本位の愛情は伝わらない。

日々子どもたちと接してきてそれは痛感します。

愛っていうのは、その人の身になって考えることでもある。

 

子どもにしろ、大人にしろ、その人の背景に何があるのか。その子の置かれている環境や身の回りの人など背景も、可能な限り知りながら配慮しながら、

なおかつその子の性格を鑑み、

ひとりひとりの個性にあった声かけなり、対応をしていかないといけない。

 

少なくとも、時代はそのようになってきている。

昔みたいに、全員を同じ方向に無理やり向かせたり、全員に同じやり方をして、合わせさせる、というやり方は個性を潰すだけで、なにも育たない。

コントロールは相手のためにはなりません。

 

子どもや人を育てる仕事をしてるなら、とにかくひとりひとりを大切にして欲しいです。

あなたのエゴを満足させるためにその人がいるわけじゃない。

信頼関係を築きながら、大切にその人の魅力をその子だけの個性を見つけて育てていってほしいです。

 

もちろんこれは、日々の私自身への戒めでもありますが。

職として関わってる時はそれができても、身近な人や家族になるとつい、感情が先に動いてしまうので、冷静さもなくなり頭ごなしにダメ出しをしてしまうこと、私もあります。

 

保育所ではひとりひとりの性格に合わせひとりひとりへの言葉がけも対応も変えてるのに、息子にはつい、頭ごなしに、

やる気あるの?とか、無理なんじゃない?とか、時間の無駄、とか、言ってしまうことがある。

その度に、ダメなことばかり言われてやる気も出ない傷つくだけと言われます。

自分には価値はない、と思わせてしまっては元も子もないです。反省です。

 

私は、褒められてやる気が出るタイプだと、大人になる頃気づきました。

 

反骨精神のタイプでも、褒められて伸びるタイプでも、

それは育ってきた環境や、小さい頃に受けたトラウマなど、色んな要素でそうなっていたりします。

やりたい気持ちはあってもやり方がわからない、ってこともある。

なにもしてないわけじゃないんだよね。本人なりに努力もしてるし勉強もしてる。

けど、空回りであったりやり方が間違ってる、ってこともあるんです。不器用な人にありがちだよね。

 

世の中にはいろんな人がいる。

できのいいのもわるいのも、要領がいいのもわるいのも、勝気な人も弱気な人も。いろんな人がいていいし、いろんな人がいるから世の中回ってる。

できる人だけが成功する世の中ではなくて、みんながそれぞれ個性を大切にして尊重しあって幸せになればいいなって思います。